シモン・ボッカネグラ新国立劇場2023年11月

入り口(ここら辺に来るといつも幸せな気分になります)

新国立劇場の新制作

2023年11月23日。新国立劇場の「シモン・ボッカネグラ」(ヴェルディ作曲)を見てきました。

今期のシリーズ2つ目の演目で新制作のオペラです。

実はレビューを書くのも久しぶり。単にさぼっていました(笑)

最近は終わった後にQRコードから感想はすぐに伝えられますしね。

実は今期最初の「修道女アンジェリカ」もめちゃくちゃ見たかったんですけど残念ながら行けなかったのでした。

そしてこの「シモン・ボッカネグラ」。

なかなか上演されないオペラで生で見るのは初めてなのでウキウキ。

実際に見終わってあまり上演されないわけがちょっとわかった気が…。

改訂版とはいえ、やっぱりちょっとわかりにくい。

どれが誰かすぐにわからなくて「うーんと、これ誰だ?」と。

25年の経過をオペラで表すのってむずかしいのかも。カツラと白髪で表すしかない?

25年後にシモンがカツラをとっていたので最初のうち余計にわからなかったのは私だけ?。

そもそもオペラって年齢関係なく若い役とか演じるものかなって思っていたので、カツラで年月を出す必要あったんかなあ。

字幕で「25年後」ってやるだけでも良かった気もします。「それから25年後」とか。

または25年後の最初の登場の時だけ名札を付けてくれるとか(ありえないか…笑)

トロヴァトーレでは最初に事の経緯を淡々と歌う門番みたいな人がいるけど

さすがにあのプロローグの内容を全部歌で説明するのは無理だろうし…などと勝手に思いながら見ていたのでした。

でも音楽はとても美しいし、ちょっぴり不思議な旋律も。音楽がとてもよかった。

実はケチな私はこれまで何とかして安いD席かE席を買おうとしていつもあくせくしていました。

でも近頃それにもちょっと疲れ…

今回は観念して(笑)「クラブ・ジ・アトレ」に入ってセット券を買ったのです。

セット券ってDとかEの安い席は無いんですよね。

でも今回「クラブ・ジ・アトレ」で買ってみたら席がとてもよくて(ウフフ!)。

Bのセット券なんですけど、Bの中でもとってもいい場所なのは会員優遇なんですねえ。

ずっと安い席ばっかりだった私にこのありがたさはとっても身に沁みました(笑)

休憩になってもすんなり喫茶の飲み物も買えるし、座席もまだ空いていたし。

火山と溶岩の舞台

序曲はとっても優しいメロディから始まります。

最初の舞台は黒と赤だったかのとがった板が出てきたので、よくある仕切りを変えていく演出かなと思ったのですがそうでもなく、舞台はどんどん変わっていって、

メインは「火山」。

しかも火山が逆向きになっていて、溶岩(マグマ?)が上から落ちてきていました。

不思議な形の床が30センチくらい落ちたり上がったりしたのは「おっ!」とびっくり。

どうやってあの形で沈むようにしたんだろうと、じーっと見てしまいました。

出演者の衣装も私の好きな赤が多いなと思っていたらあれもマグマの色に合わせたのかと思います。

主役のシモンも全身赤いのを着ていたんですね。

カーテンコールでこんなに赤かったのねと分かりました。

それにしても3幕で溶岩の一つからシモンが現れたのはちょっとゾンビみたいでおもしろかった。

ほかの溶岩にも誰か隠れているんじゃないかとしばし期待しちゃいましたがそれは無かったです。

どうして火山だったのかなあ。ドロドロ感と争いの熱い不穏な感じは伝わってきてましたが。

途中の争いのところは貴族と平民の軋轢っていうか背景をもうちょっとちゃんと知っていた方がよかったと反省です。

低音が多くテノールが目立つ

シモン・ボッカネグラはバリトンとかバスが多くて女性も少ないので、とにかく低音が多い。

低音大好きなので、とても心地よく聞いてましたが、その分テノールが目立って、また今回恋人役のルチアーノ・ガンチさんがとっても良くて目立ってました。

最後のカーテンコールもとりわけ拍手が大きかったです。

テノールって高くて大きい声が聞こえると、わあ!って感動します。

でも一方で声が割れるんじゃないかって結構ひやひやしちゃうんですけど(だからこそテノールってうまくいったときの感動も大きいのかもしれないけど)そういうのもほとんど感じなくて、とっても良かったです。

主役のシモン・ボッカネグラ役はロベルト・フロンターリさん。リゴレット役で見たんだったかな。

もう65歳?ということにびっくり。もっと若いのかと思ってました。

フィエスコはリッカルド・ザネッラートさん。バス。

シモンの義理の父に当たるのだけど多分年齢はシモンより下なのかなと。

フィエスコがおじいちゃんでアメーリアが孫なので3世代がでてくるんですよね。

しかも孫と知らずに娘のように育てているし、

父親と娘なのにシモンはアメーリアとの仲を疑われるしと、

確かに話と関係性がちょっとわかりにくくて「えっとマリアって誰だっけ?」とか

相関図をたびたび頭の中で考えちゃうオペラでした。

考えながら見ているうちに、初めてみる人の顔って区別するのが難しいんだなと思い始め、

洋服がなければもっとわからないかも・・

そういえば馬とか牛とか全部同じ顔に見えるから人間も実は一緒?とか

全然関係ないことまで思考がトリップしていました(笑)。

ちょっと特徴のある顔の人の方が印象に残るしわかりやすいんだなと思ったのでした。

アメーリアは安定の声っていうのかな。安心して聞けました。

今回皆さん背が高くてなんとなく華がありました。

オペラの舞台はやっぱりある程度からだが大きいと見栄えがしますね。

帰りにクリスマスツリーをパチリ。とてもきれいでした。

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