オペラの楽しみ方・初級編・中級編・上級編

今回はオペラの楽しみ方の初級編、中級編、上級編についてです。

オペラは観れば観るほど楽しみ方が増えてきます。

今回は、初級から中級、上級に変わるにつれ、

観るオペラがどんな風に変わっていくのか

楽しみ方がどんな風に変わっていくのかについて書いてみたいと思います。

オペラの楽しみ方・初級編

  • オペラって太った歌手が声を張り上げているだけじゃないの?
  • 日本語じゃないからなに言ってるのかわからない。
  • チケットの取り方もわからないしどんなチケットをとればいいのかもわからない。
  • クラシックも聞かないのにオペラなんてムリ。

そんな声が聞こえそうですが、無理もない気がします。

最初は私もそう思っていましたから。

どんなオペラを見たらいいのか、まず初級編はオペラのチケットを取ることからですよね。

私自身は、自分の事情で劇場にはなかなか行けなかったので、最初のうちは家でビデオでばかり(昔なのでVHSです笑)見ていましたが、

でももし可能であれば最初からきちんとしたオペラホールで、生の舞台で、生の歌手の声を聞くのがいいと思います。

ただ、どんなオペラを観るのか、どのオペラのチケットをとるのかは大事なところじゃないかと思うのです。

最初に観るべきではないオペラも中にはありますから。

初級編におすすめのオペラ

最初に観るなら、初級編としてはやっぱり知っている曲が出てくるオペラがいいと思うんですよね。

知っている旋律が出てくるときっと嬉しいのではないでしょうか。私は嬉しかったです。

この二つのオペラ(オペレッタ)には、誰でも聞いたことがある旋律が出てくるんですよね。なので初級編としておすすめ。

天国と地獄はオペレッタなのですが、オペラ歌手の多くはオペラもオペレッタも歌います。

初級編では観やすいオペラか、あるいはオペレッタを選ぶと楽しいです。

カルメンは若干時間が長めですが、聞き覚えのある音楽がたくさんあるのであまり長さが気にならないと思います。

また、誰でも知っている旋律が入っているわけではないけど、聞いたことがあるかもしれない。

または知らないけど楽しめるオペラとしては

などが初級編としてはお勧めだと私は思います。

初級編では特に気を付けることはありません。

とにかくオペラ歌手の声を、直に聞いてみることだと思います。

聞いているうちに声も色々で、歌手によって個性があるのかなとわかってくれば十分かと。

またストーリーは難しくない、意外とくだらないお話もある(むしろこっちの方が多いかも)ということにも気付くと思います。

初級編のオペラチケットの取り方

では次に初級編のチケットの取り方です。

日本にはオペラを扱う団体がいくつかありますが、有名なのは

  • 新国立劇場のシーズンオペラ
  • 二期会のオペラ
  • 藤原歌劇団のオペラ

です。この上記の3つのサイトを検索して上演するオペラを調べてもいいし

チケットぴあや、e+(イープラス)で上に書いたお勧めのオペラ名を検索してみるのでもいいと思います。

オペラ公演2020秋−2021夏・一目でわかるそれぞれの特徴

↑こちらもよければどうぞ(一年間のオペラの予定がわかります、東京近郊のみですが)

座席はそれぞれの方の予算の都合もあると思いますが、

どの席に座っても歌手の声はちゃんと聞こえてきますから、まずはお財布に無理のないところで大丈夫。

私などはたくさん観たい方なので、なるべく安い席ばかり買っていますね(笑)

オペラ席種とチケットの値段・上演形式によっても変わる

また、初級編の頃はオペラのアリアを集めたガラコンサートに行ってみるのもお勧めです。

ガラコンサートはオペラのいいとこ取りで、良い曲ばかりですし、

どんなアリアがあるかを通して、オペラの題名も徐々にわかるようになってくるでしょう。

きっとそのオペラを観たくなってくると思います。

オペラ・ガラコンサートの魅力と形式

モーツァルト作曲のオペラは時間もそれほど長くなく初級編としては楽しめるオペラだと思います。

また、ロッシーニドニゼッティ作曲のオペラも初級編としては聴きやすくお勧めの作曲家です。

劇場にオペラを観に行くと、必ず入り口でパンフレットを配っています。

オペラの公演の入り口で配られているパンフレットにはオペラのパンフレットが多く入っていますから、そういうのを参考にするのもいいでしょう。

(新型コロナで入り口では配っていないところが増えましたけど‥)

オペラのパンフレットはここを見る・上手な見方選び方

オペラの楽しみ方・中級編

オペラに興味が湧いてきて中級編になると、ヴェルディ、プッチーニ作曲のオペラ、

中でも特にはまっていくのがヴェルディという作曲家のオペラだと思います。

ヴェルディの椿姫というオペラは上演回数も多いので、早めの段階で行く機会があると思いますからぜひ足を運んでもらいたいです。

椿姫という題だけは有名なので知っている人もいると思いますが、

内容は意外に高度なので、初級編ではなく中級編に入れてみました。

ヴェルディの情熱的なストーリーと音楽に触れると、

オペラのおもしろさと奥深さが一段とわかってくると思います。

ヴェルディはその他に

など演目が多いので、中級編ではしばらくヴェルディにのめり込む人も多いかもしれません。

また同じく情熱的で、より映画のように劇的な、プッチーニのオペラも中級編ではお勧めの作曲家です。

などがいいでしょう。

また、ヴェルディやプッチーニほど作品が多くないのですが、ベッリーニの高貴な音楽もぜひ楽しんでもらいたいオペラです。

は歌手にとって難易度が高いのであまり上演されませんが、機会があれば観てもらいたいです。

ワーグナーを見るのは中級編ではまだ少し早いかもしれませんが、

ワーグナーと同じ流れを持つリヒャルト・シュトラウスやフンパーディンクはお勧めです。

など。

そして、中級編になったら、ヴェリズモオペラも観てもらいたいです。

ヴェリズモオペラに触れると、オペラは華やかな舞台だけではないこと、

市井の事件や暴力を生々しく扱ったオペラや、残酷なオペラもがあることがわかり、中級編ではそれがおもしろく思える時期だと思います。

中級編になると、オペラはドイツ、イタリアだけではないということもわかってきて、ほかの国のオペラも観てみたくなると思います。

ロシアのオペラや、フランスのオペラは、趣が異なるオペラが多いので、ぜひ中級編で観てもらいたいですね。

ロシアのチャイコフスキームソルグスキーなど。

特にムソルグスキーのボリスゴドゥノフというオペラは政治的背景を考えさせられる、全く別物のオペラです。

また、フランスのサンサーンス、ドビュッシー、ドリーブ、トマといった作曲家のオペラは

フランスらしくナイーブで美しい旋律です。

中級編ではとにかくいろんなオペラを観たくなると思いますので、たくさんのオペラを一通り観ることをお勧めします。

それから中級編になると、海外の有名なオペラハウスに行ってみたいと思い始めると思います。

ミラノのスカラ座フェニーチェ歌劇場ウィーン国立歌劇場アメリカのメトロポリタン歌劇場などなどたくさんあります。

機会があれば演目を問わず一度行ってみるのもおすすめです

特に歴史のあるスカラ座やフェニーチェ歌劇場、ウィーン国立歌劇場など馬蹄形の形式の劇場は、歴史が古く豪華で行くだけでテンションが上がること間違いなしです。

歌劇場の形式

オペラの楽しみ方・上級編

オペラをかなり見て、上級編になったらワーグナーのオペラや同じ流れを組むリヒャルトシュトラウスの中でもサロメエレクトラなどを観てみるといいと思います。

リヒャルト・シュトラウスはばらの騎士は観やすいので中級編でもおすすめですが、それ以外のオペラは必ずしもそうではなく、

どちらかというと上級編だと思います。

ワーグナーは最初は難しく感じるかもしれませんが、多くのオペラに接した後で観ると

その良さがわかって来るんじゃないかと思います。

オペラの上級編になると、観たことのないオペラの上演があることがわかると、

行きたくなると思います。

日本のオペラ文化はヨーロッパ並みに近づいてきたとはいえ、上演されるオペラはまだまだヨーロッパほど多くはありません。

そのため、上級編になると日本ではたいていのオペラは一度は観たということになってくると思います。

そうなると、一度も観たことが無いオペラになかなか出会わなくなるので、

たまに見つけるとワクワクすると思います。少なくとも私はそうです(笑)

さて、イギリスのブリテンという作曲家も、一度観てみるといいと思います。

ヘンデル以来(ヘンデルもドイツの人ですが)オペラにあまり縁のなかったイギリスに生まれた唯一の作曲家とも言っていいのがブリテンです。

オペラの内容は心理描写が主体やや重すぎるとも言えるので、上級編にお勧めのオペラですが、やはり好き嫌いはあると思いますね。

好きな人はすごく好きなんじゃないかと思います。

ブリテンはピーター・グライムズが有名です。

日本の能「隅田川」をオペラ化したカーリュー・リバーというオペラも作っているんですよね。

チェコのヤナーチェクも上級編のオペラ。

チェコで生まれたヴェリズモオペラともいえるような重苦しい題材なのですが、上級編では大変興味深い演目だと思います。

また、上級編になると自分の好みもわかってくるので、観たことのないオペラ以外については

吟味して足を運ぶようになると思います。

好きな演目かどうかの他、好きな歌手がでているとか

指揮者は誰かなとか、どこの歌劇場が来ているかなど。

それに演出も気になるようになってきます。

前衛的な演出や現代風に解釈する演出は嫌いだから行かないという人もいますね。

私はどうしてこういう風にしたのかなと思ってみるのが好きなのでどちらも観たい方です。

また上級編になると、何度も同じオペラを観ているので、それまで観たものとの違いもわかり、

それが大きな楽しみになります。

今回の椿姫はどんな公演だろう、とか

前回はヴィオレッタがよかったけど、今回はジェルモンが最高だったなあとか、

毎回自分なりの発見があるので、何度でも足を運びたくなるんですよね。

オペラによってはいくつか版があるものがあります。

上級になると今回は初演版なのかそうでないのかなどそんなことも楽しみになってきます。

また上級編になると演奏会形式といって、舞台・演出が無く歌手が立って歌うだけのオペラがあるのですが

そういう形式のオペラでもまったく苦にならなくなります。

海外に行くことができる人はなかなか少ないとは思いますが、

イタリアやドイツを始めヨーロッパにはたくさんのオペラハウスがあるので、

スカラ座やウィーン国立歌劇場以外のオペラハウスに行ってみるのも、上級者編で楽しいと思います。

海外のオペラハウスにいくと字幕が日本語ではありませんから、その点でも海外のオペラは上級編の人に向いています。

ただし最近の主要なオペラハウスは複数の国の字幕を出してくれるところもありますね。

北欧やチェコ、ブラジル、オーストラリアなどにもオペラハウスはありますから、

海外に行ったら、オペラを必ず観るというのは最高ですね。(残念ながら私はほとんど行けてませんが‥行きたい!笑)

管弦楽の良し悪しがすごく気になる人もでてきて、中にはオーケストラピットが見える位置に必ず座るというマニアックな人もいますね。

オペラのチケットは必ずしも安くはないので、上級編になると回数をたくさん観たいので、

選ぶチケットはそれほど高くないところを狙うようになります(私だけかもしれませんが)。

ミラノのスカラ座などの最上階には天井桟敷と呼ばれる立ち見同様の安い席があります。

足繁く通う熱烈なオペラファン達は、値段の安い天井桟敷席で観ていて、できの悪い歌手や指揮者に容赦無くブーイングを浴びせるので有名ですね。

スカラ座のブーイング

日本でもブラーボの声をかける人たちは、たいてい上の方の席にいます。

日本ではブーイングはほとんどありませんが、熱烈な上級編のファン達は天井に近い席で観ているというのは

スカラ座と似ているかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です