今回はオペラのチケットをとるときのおすすめの座席についてです。
初台の新国立劇場のオペラパレスです。
同じ料金のチケットでも見やすい場所、見にくい場所、
それに休憩の時に便利な場所など実はいろいろあります。
座席の取り方・S席
今はチケットを取る際、ネット上で座席を指定できる公演が多いので、便利ですよね。
下のPDFは新国立劇場の座席表です。
同じS席を取るのでもやはり条件のいいところを取りたいです。
新国立劇場オペラパレスの場合、S席は
- 1階の全ての席
- 2階の2列まで
1階は大きく前半と後半の座席に分かれていますが
もっとも見やすく音も良いのは後列の1列目でしょう。
座席でいうと16列になります。
この列は伝統的なオペラ座、例えばウィーン国立歌劇場で言えば
「Mitte lloge」と呼ばれる来賓などが座る席、昔なら王族たちが座った場所に当たります。
日本でもこの場所には政治家や、来賓の方々が座られているのを時々見かけます。
前が通路になっているので、前の人の頭で見えないということがなく、
また真正面が舞台なので、とても快適な座席です。
1階16列の中でも特におすすめなのは、縦の通路寄りの11、12、31、32です。
端っこの座席ですね。
列の真ん中辺の座席だと、早めに座席に付いていないと、他の方の迷惑になります。
遅く座席に戻ると、すでに他の人が座っているので、そこを通るのは大変。
立ってもらったり、膝を曲げて通してもらったりしなければなりません。
中ほどの座席の人は、早めに休憩を終えて戻っているのがマナーでしょう。
通路寄りだとそれがないので楽なわけです。
また膝が悪い人は端の座席は足を動かしやすいので、その点でもおすすめですね。
ただ、この座席は人気があるので、S席の中でもなかなか取りにくいかもしれません。
2階の1列、2列もS席です。
2階の1列目は、舞台を若干見下ろす感じなので、楽に見られます。
またさえぎるものが何もないので、こちらもおすすめの座席です。
中でも縦通路よりの14、15、34、35は特におすすめ。
理由は上に書いたことと同じで、座席に早く戻らなくてもいいことと、膝が楽なことです。
座席の取り方・A席
新国立劇場オペラパレスのA席は全て2階の座席です。
A席はS席のより座席数はとても少ないのですが、見やすく楽しい座席が多いこと。
私などは舞台を見下ろしたい方なので、余裕があれば最も取りたい座席の種類かもしれません。
A席の中でも特におおすすめの座席は、
- 舞台に向かって左側の5番の席(L2〜L12列)
- 舞台に向かって右側の1番の席(R2〜R12列)
舞台寄りの端の席で、若干斜めに見ることにはなりますが、少しだけなので、体(首)の負担がなく
遮るものが何もなく、舞台にも近いので、快適な座席です。
音をすごく重視したい人は、脇の座席は嫌、という方もいるかもしれませんが、
私は舞台をしっかり見たい方なので、この座席が好きですね。
この席なら、オーケストラピットも見えるので楽しいこと間違いなしです。
A席で次におすすめなのは、2階の
- 正面1列目の6〜8と41〜43
- 真横左の4〜11(L1列)
- 真横右の4〜11(R1列)
- 正面3列〜5列の14番と35番
正面席は若干斜めから見る位置ですが、ほとんど気にならず、さえぎるものもほぼないので、良いと思います。
左右の真横の席は舞台を横から見る感じになるのですが、2階の座席の中では、もっとも舞台に近いことや
1列しかなくて、なんとなく特等席の感じがして、なかなかおすすめの座席です。
オーケストラが良く見える座席でもあります。
正面3列〜5列の14と35番は縦通路よりの座席です。
同じ通路寄りでも15と34は角度的にちょっと前の人が気になるので、できれば14か35がいいですね。(空いていればですが)
座席の取り方・B席・C席・D席
<B席>
B席はほとんどが3階の座席で、少しだけ2階の両端の座席も含まれます。
もっともおすすめは3階の1列目ですがその他の席でも良い座席があります。
- 1列目の中で特に前の8〜45番
- 舞台に向かって左側の5番の席(L2〜L10列)
- 舞台に向かって右側の1番の席(R2〜R10列)
- 正面2列〜4列の16番と37番
正面1列目はあまり左右の両端になると、前に人がいるので、避けた方がいいです。
また、舞台に向かって左側と右側の座席はもっとも舞台寄りで、さえぎるものが無く、見やすい座席です。
3階なのでかなり見下ろす感じにはなってしまいます。
正面2列以降については、通路よりがよく、角度的に遮るものがほとんど無く良いと思います。
<C席>
新国立劇場オペラパレスのC席は主に4階席です。
おすすめの席は
- 3階の真横席、左の3〜7番と右の3〜7番
- 4階1列目
- 舞台に向かって左の5番(L2〜L8列)
- 舞台に向かって右の1番(R2〜R8列)
- 正面2列の20、41番
- 正面3列の20、40番
- 正面4列の20、39番
真横から見ることになるとはいえ、3階の真横席(3〜7番)は、1列しかないので、気楽に見られて、
しかも舞台にも近いので、C席のなかではおすすめの座席だと思います。
ただし、真横で上から見るので、舞台の上の方のセットは見えないかもしれません。
4階にいくにつれ、徐々に舞台から遠くなりますが、これらのおすすめの座席をとると割と良く見えると思います。
ただし、オペラグラスは必須ですね。
<D席>
D席は3階と4階ですが、どうしても遠くなってしまうので、
なるべく舞台に近い席を取ると良いでしょう。
3階なら両脇席のなるべく前の方の座席。
4階も両脇席のなるべく前の座席の方をおすすめします。
休憩を考えた座席の取り方・おすすめ
オペラは長いので、何度か休憩が入ります。
通常のコンサートだとせいぜい1回の休憩だと思いますが
オペラ公演の場合、2回の休憩があったり、時には3回の休憩が入ることもあります。
新国立劇場は、他の劇場に比べ、休憩時の椅子の数が多めで、階数を上がっても広々としていて、
あまり混雑感が無く好きなのですが、
それでも一階の丸いテーブル付きの椅子に座るのはなかなか難しいです。(新型コロナ以後は丸いテーブルはなくなっています、そのうちまた現れるかもですが)
新国立劇場には、合計3箇所の売店コーナーがあります。
- 1階のもっとも大きい売店(飲み物、食事、ケーキ、カナッペなど種類がもっとも多い)
- 1階もっとも奥のカウンター型の売店(飲み物と、サンドイッチ程度)
- 3階のカウンター型の売店(飲み物とサンドイッチ程度)
1階には丸いテーブルと椅子が設けられていて、そこが一番人気です。
そこで食事をしたり、お酒を楽しんだりできるのですが
すぐにテーブルは埋まってしまいます。
椅子だけならかなりあるので、ちょっと待てば大抵座れはするのですが‥。
もし休憩時間中ゆっくり食事をしたい、丸テーブルに座りたいということであれば、
チケットはS席の1階舞台に向かって右寄り後方の座席がおすすめです。
特に後列16列〜22列あたりの30番〜40番あたりを買っておくと、
丸テーブルにもっとも近い4扉からすぐに出られますので、テーブルに座ることができるでしょう。
お年寄りを連れている場合などは、テーブルがあると喜ばれますよね。
2階には売店がありません。
もし2階の席を取るのであれば、舞台に向かって右寄りの座席をとって、休憩になったら右側の階段で
1階に降りて、奥の売店を利用するのが早いと思います。
なお、2階の奥には予約制の喫茶コーナーがありますが、こちらはやっていないことがほとんどです。
ただ2階にはレストランマエストロに通じる扉があります。エレベーターのすぐ横です。
あらかじめ一階で始まる前に予約をして支払いもすませておけば、休憩時間に行くと飲み物や軽食などが準備されています。ちょっと優雅にゆっくりとしたい方はこちらのレストランを利用するのもありだと思います。
なるべく早くレストランに入りたいのであれば少しでも近いように、2階の席をとるか、あるいは左側の席を取るのをお勧めします。
3階は売店があります。
もし3階で飲み物を買いたい、
また買う時に行列したくない、
という人は、こちらも舞台に向かって左寄りの座席を選んでおくのをおすすめします。
3階の売店は舞台に向かって左側にありますので。
また4階には売店がありません。
もし行くなら3階の売店になりますので、混雑を避けたいなら、やはり舞台向かって左側の座席をとって
左の階段を使うのがおすすめです。
ただ、オペラの場合、比較的休憩が長いので、ちょっと並ぶか時間をずらせば買えないということはありません。
もっとも混むのはやはり1階のメインの売り場で、シャンパンには長い列ができていることがありますね。
私は、お酒を飲むと眠くなるので飲みませんが、優雅に飲みながら歓談している雰囲気はいいなあと思います。
気候がいいときは外の椅子もありますから、そちらもなかなか気持ちいいです。
※公演によってSからD席の分け方は異なることがありますので、ご了承ください。
※新型コロナにより飲食は外になっていることもありますのでご了承ください。
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