オペラのマナーと服装・拍手のタイミング・これだけはおさえておきたい

オペラに難しいマナーはありません。

でも、マナーがあるのか、

何を着ていったら良いのか、

拍手のタイミングとか、

難しい決まりごとがあるのではないかな、など

不安な材料があるとしたら、ちょっとオペラに行きにくくなってしまいませんか。

そんなの気にしなくていいし、一番大事なのは自分が楽しむこと、

とはわかっていてもやはり気になるもの。

そこでそんな気持ちを払拭して安心してオペラに行けるようにマナーと服装、拍手のタイミングについて書いてみました。

 

オペラのマナー・服装のこと

 

オペラに行く時の服装は、もしかしたら正装して行く、というイメージ

あるかもしれませんね。

 

実際はそんなに堅苦しく考えなくて全然大丈夫です。

結論から言うと服装についてのマナーは、

おしゃれをしている人も確かにいますが、普通の人がほとんどです。

とはいえ、ジーパンにTシャツという人はあまりいないのも確かです。

 

何を着ていけば良いんだろうと考えるよりも

むしろ何を着ても良いけど、おしゃれを楽しむこともできる場所と考えれば良いのではないでしょうか。

服装に興味が無い人は別に普通の格好でいいと思います。

ワーグナーのオペラの場合などは、男性が多いので全体的に地味な感じですし。

ちなみに私は一緒に行く人がいる時はちょっとおしゃれして、一人で行く時は割と普通。

一番きにするのはオペラの上演時間です。

ワーグナーのように長めのオペラの時は長時間座っても楽な服装って考えますね。

 

ただ、海外と日本ではオペラを見る時の服装のマナーが若干違うかなと思います。

 

日本でオペラを見る場合の服装のマナー

 

日本のオペラの歴史はヨーロッパに比べてまだまだ浅くて、

最初のオペラブームである浅草オペラが、今から約100年程度前のことなんですよね。

 

ヨーロッパの最初のオペラが今から約400年以上前なのでずいぶん開きがあるのです。

 

日本のオペラ劇場には、ヨーロッパのような赤い絨毯や豪華なシャンデリアはないし、

王宮のようなオペラ劇場もありません。

 

そもそも日本には、ロングドレスを着る習慣もほとんど無いので、

無理して頑張る必要は無いと思います。

 

実際オペラに来ている人を見ると、女性は結婚式に参列できるような服装の人もいますが、それはごくわずかで

ほとんどはスーツの人、ワンピースの人などが多いですね。

 

男性の服装は、スーツやジャケットを着ている人が多いです。

タキシードで来てももちろん構いませんが、残念ながら日本では私は見たことがないですね。

 

もちろんズボンにセーターという人もいます。

それなりに小綺麗にしていることが、最低限の服装のマナーかなと思います。

 

目につくのはお年を召した人が、比較的きちんとした格好をしている、という印象です。

男性も女性も。

近所のおじいちゃん、おばあちゃん達がすごくラフな格好で歩いているのを見慣れてしまっているせいかもしれませんが。

 

 

オペラは舞台から離れるほど、また上の階に行くほどチケットの値段が安くなりますから、

身につけている服装も、上に行くほど地味になっているのは確かですね。

まあロングドレスをなびかせながら5階まで上がっていくのは大変ですし(笑)

ちなみに私の場合は、ワンピースかスーツですね。

 

海外でオペラを見る場合の服装のマナー

 

日本から海外にオペラを見に行く時は、おそらく由緒あるオペラ劇場で鑑賞することが多いと思います。

海外のオペラハウスは馬蹄形の重厚な作りのところが多いですね。

 

ヨーロッパのゴージャスなオペラ劇場を見るだけでも、私などは嬉しくなります。

海外のオペラ鑑賞のマナーは日本とはちょっと違うと思います。

 

それはオペラハウスの造りも影響していると思います。

海外(ヨーロッパ)で有名なオペラハウスといえば

  • イタリアのミラノスカラ座
  • オーストリアのウィーン国立歌劇場
  • ハンガリー国立歌劇場
  • イギリスのコヴェントガーデン
  • ドイツのバイロイト祝祭劇場

などでしょうか。

歌劇場の形式

そのほかにフランスパリのガルニエもあり、この中でも随一を誇るほどそれはそれは豪華絢爛ですが、ガルニエはバレエが中心で

オペラはバスティーユの方にあるオペラハウスで主に上演されていると思います。

バスティーユの方は近代的な建物ですね。

 

かつて、知らずにチケットを取って場所がガルニエでは無くバスティーユだったことがわかり、がっかりした覚えがあります。

まあそれなりに近代的なバスティーユの方もいいのですが。

 

さて、豪華な建物のオペラハウスには

確かにロングドレスはとても合うと思います

 

女性はスーツよりロングドレスの人が多いです。

お年を召した方も若い方もみなさん、ドレスアップして出かけている人がたくさんいます。

ドレスアップすることが必ずしもオペラに必要というわけでは、ないのですが

日本よりもあきらかにおしゃれをしていますね。

 

ただ、パリのバスティーユのほうは建物が新しいからか、来ている人たちの服装も比較的カジュアルでした。

服装のマナーと建物は、関係があるようです。

 

とはいえ、競う必要も無いので自分なりのおしゃれをしていけばいいと思います。

日本から海外に出かけている人の中には着物姿の女性もよく見かけます。

 

ただ、オペラは比較的上演時間が長いんですよね。

それでなくても疲れてしまう海外では、長時間座っていても楽な服装と言うことも、ある程度考えた方がいいと思います。

着物は、着慣れた人はいいのですが帯はお腹を締めますから。

また、肩を出しているドレスなら、ストールなど寒く無いような工夫も必要だと思います。

ちなみに海外でオペラを見た時は、私は少し長めのワンピースで行きました。(肩紐のドレスで背中を出す勇気はなく、またロングは歩きにくいので‥笑)

 

天井桟敷の人たちの服装

 

ミラノのオペラハウス・スカラ座には天井桟敷と呼ばれる席があります。

舞台からもっとも遠くて、もっとも天井に近いので天井桟敷とよばれるのですが、

オペラのチケットの値段はもっとも安い席です。

 

この天井桟敷の席に行くには入り口も通常と違っています。

一度天井桟敷で見たことがありますが、知らずに正面玄関から入ろうとして、遮られたことがあります、お前はあっち!っていう感じ(悲しい‥)

 

脇の方にある、体育館の外階段のような階段をカンカンとひたすら登っていかなければいけません。

天井が高いから結構あるんですよね、これが。

東京の歌舞伎座に一幕見という席があるのをご存知でしょうか。

一幕だけ見ることができて、チケット代も安い席です。

ちょうどそれと似ていますね。

スカラ座の天井桟敷

歌舞伎座の一幕見席も入り口が、正面ではなく脇から入るようになっています。

 

さて、ミラノスカラ座の天井桟敷は、椅子もちゃんとした椅子ではなくて、ちょっとお尻を乗せる程度の浅い椅子。

完全に座ってしまうと見えないので、ちょっともたれるくらいで前のめりにならないと見えないのです。

もっとも、海外のオペラハウスには舞台がよく見えない席が結構あります。もちろん安い席ですが。

日本の場合、どんなに安くても一応舞台が見えるので、それはすごくありがたいし素晴らしいことだと思います。

さて、天井桟敷でオペラを見る人たちの服装のマナーはというと、

さすがにそれほどドレスアップはしていませんでしたが、

それでも思ったよりはおしゃれな女性が多かったのは、やはりヨーロッパならではのオペラのマナーなのだと思います。

この席でもこんなにちゃんと着飾ってるの?と内心驚いた覚えがあります。

スカラ座のブーイング

コートは預けた方がいい

 

オペラのシーズンは、秋と冬の寒い時が中心です。

そのため、冬のコートを着ていくことが多いのですが、

マナーとして、コートはできれば預けた方がいいと思いますね。

 

帰りに受け取るのに列ができるので、時間がかかるのが嫌だし、

早く帰りたいから預けたくない、という人もいると思います。

 

実は私などもそうで、早く帰りたいので本当は預けたくないのですが、

オペラを見ている時に邪魔ですし、

同じ列の人が入るために、いちいち席を立つ時にコートがあると立ちにくいです。

 

何よりモフモフのコートをみんなが膝に抱えていると、音が吸収されてしまうので、響きが悪くなってしまうんですよね。

上演者側からすると、避けてほしいことなんですね。

コートは預けてほしいんだけどなあ、と

ある音楽家が悲しそうに言っていました。

あと、日本の場合はコートを預けても無料ですが、海外の場合は料金がかかる劇場がありますから、それも覚えておいた方がいいと思います。

 

拍手のタイミング

 

オペラと言っても時代により、国により、また作曲家により種類があります。主なものは

だいたい主な種類はこんな感じです。

オペラの種類

さて拍手のタイミングのマナーですが基本的には

  • 一幕が終わった時
  • アリアを歌った時
  • 全てが終わった時

こんな感じです。ほぼ普通のコンサートと同じですが、

アリアの後に拍手が入るところが違うところですね。

アリアは一人で歌う場合で、主に悲しみとか喜びなどの感情表現を表す時に歌います。

二人以上の、重唱で歌った後に拍手、という場合もありますね。

ヘンデルなどバロックオペラの場合は特に、アリアとレチタティーヴォがはっきり分かれているので、

アリアの後の拍手がかなり多くなることがあります。

そこらへんは指揮者の采配もあって、拍手を待たずにさっと進む場合もあります。

 

素晴らしいアリアの場合、終わるとブラーボ!などの声がかかりますし、会場で拍手が起きるので、タイミングはわかると思います。

アリアの後の拍手は基本的に周りに合わせれば大丈夫です。

私も拍手をしていいのかどうかわからない時が正直あります。

プロの音楽家の方でもそうおっしゃってましたから、拍手なんてそんなもんです。

もともと義務じゃ無いし‥。

時々全く拍手をしない人もいたりしますよね。(ちょっと怖いけど)

オペラの場合、アリアに感動した観客の拍手が鳴り止まず、同じアリアをもう一度歌ってくれるなんていうこともまれにあります。

私は残念ながら一度しか経験したことがありませんが、これもオペラの醍醐味の一つですね。

 

また、ほとんどのオペラは2幕から4幕で構成されていて、

一幕終わるごとに、サーっと幕が降りてきますので、そのタイミングでパチパチと拍手します。

その後カーテンの隙間から、その幕に登場した歌手たちが出てきて、再度拍手となることが多いですね。

終演後の拍手はもっとも長い拍手が続きます。

指揮者も舞台に上がって一緒にお辞儀をしますし、

場合によっては合唱指揮の人や、演出の人なども舞台に上がって一緒に拍手を受けることもあります。

特に一人一人前に出て拍手を受ける時は、人によって拍手の大きさが違い、つまりそれが評価になるので

演者にとっては緊張の瞬間でしょうね。

 

少し前は上手な歌手には、観客が花を投げる(一輪の花)という場面も見られました。

上手な歌手にはたくさんの花が投げられていましたね。

(今は危険なのでやらないです)

 

スカラ座のブーイングは一時有名でしたが、

これはできが悪い(と観客が思う)歌手や時には指揮者に対してブーブーと鼻を鳴らすことを言います。

私がスカラ座に行った時もブーイングされている歌手がいました。

 

ブーイングする人はどうやってあの音を出すのかと思いますけど本当にブーブーと豚みたいな音を出すんですよね(笑)。

気の強い歌手はそれに対して睨み付けたり怒ることもあるらしいです。

 

ブーイングはオペラのマナーとしてはどうなのかなと思いますが、それだけオペラに詳しくて厳しいファンたちがいるということですね。

日本の観客はマナーが良いというか、

おとなしく真摯でブーイングなどもしませんので、

日本で公演するのが好き、という歌手は多いようです。

 

でも拍手のやり方とか服装などよりも、やっぱり一番大事なのはオペラを見て楽しかったか、来て良かったと思えるオペラだったかどうかだと思います。

オペラはマナーも大事ですが、何より楽しみたいですね。

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