2020年前半のオペラは新型コロナウィルスの影響でほとんどの公演が中止か延期になってしまいました。残念なことです。
さて主要な劇場のオペラとその特徴、見どころを私の勝手な気持ちが満載ですが一覧で載せたいと思います。(主に東京です)
なお、上演されるか不明のオペラ、チケット発売日は変更になっているオペラもありますので、分かり次第載せていく予定です。
2021年秋(9月)〜2022年夏(8月)についてはこちらをご覧ください。
藤原歌劇団カルメン(ビゼー)
- 2020年8月15日〜17日
- 場所:テアトロ・ジーリオ・ショウワ
- 主催:藤原歌劇団
- 特徴:世界で最も有名なオペラといっていいかと。9月のBunkamuraのカルメンは中止になってしまいましたがこちらは今のところ上演予定なので大丈夫。最寄駅は小田急線の新百合ケ丘なのでちょっと都心からは離れますが、馬蹄形で1300人程度の劇場はオペラにはうってつけの見やすい劇場で一度は行ってみる価値あり。カルメンはとにかく音楽が珠玉で飽きないので、初めてオペラを見る人にもおすすめ。
- カルメンの見どころとあらすじはこちら
アマールと夜の訪問者(メノッティ)
- 2020年8月30日
- 場所:東京文化会館(小ホール)
- 主催:東京文化会館
- 特徴:メノッティ作曲の比較的新しいオペラ。心優しい少年と旅の王様達の物語。メノッティの音楽は新しさと古さが混ざったような音楽で聞けば聞くほどよくなる。1時間という短いオペラでかつ小ホールでの開催ということで、フルオーケストラではないのですが、あまり日本では上演されない演目なので、ぜひ足を運びたい。前半はバーバーのバネッサのと、メノッティの泥棒とオールドミスの一部も聞けるとのことでとても興味ふかいです。席が少ないのでなかなか取れないかも。
フィデリオ(ベートーベン)
- 2020年9月3日〜6日
- 場所:新国立劇場オペラパレス
- 主催:二期会
- 特徴:昨年は同じような時期にBunkamuraとN響主催で同じ演目をやっていましたが、今年は二期会主催のフィデリオ。ダブルキャストになっていて、自分が行ける日を選ぶのも良いけど、誰が出ているかで選ぶとしたら結構悩ましいところ。演出は深作健太さんで2018年のローエングリンのちょっと変わった演出は記憶に新しいところなので、フィデリオの演出も楽しみ。
- フィデリオの見どころとあらすじはこちら
夏の夜の夢(ブリテン)
- 2020年10月4日〜12日
- 場所:新国立劇場オペラパレス
- 主催:新国立劇場
- 特徴:シーズン最初の演目はブリテンの夏の夜の夢。最初にブリテンを持ってきたのはとちょっと驚き。ブリテンは好きな人にはたまらないらしいけど、正直いって知らない人が多いかなと思います。でも夏の夜の夢は原作がシェークスピアの喜劇なので、ブリテンの中ではとても分かりやすいし聞きやすいんじゃないかと思います。というわけで個人的には珍しい演目なので絶対に見逃したくない公演です。
- 夏の夜の夢の見どころとあらすじはこちら
- 新国立劇場公式ページはこちら
トゥーランドット(プッチーニ)
- 2020年10月17日、18日
- 場所:神奈川県民ホール
- 主催:神奈川県民ホール
- 特徴:新型コロナでなかなかオペラが再開されませんでしたが、ようやく神奈川県も再開かなと。その最初がこのトゥーランドット。同じく神奈川県民ホールのマクベスは中止みたいですが‥(もっともマクベスは小ホールだったけど)。トゥーランドットの出演者を見ると有名どころばかり。値段的にもS席16000円なので本格オペラかと思います(正直な所、ちゃんとしたオペラか簡易式のオペラかはある程度値段でわかる気がする‥)。カラフが歌う「誰も寝てはならぬ」のアリアはとても有名。舞台もなんとなく豪華そうな気がしてます。
- トゥーランドットのあらすじと見どころはこちら
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隅田川(能)・カーリュー・リヴァー(ブリテン)
- 2020年10月18日
- 場所:横須賀技術劇場
- 主催:横須賀芸術文化財団
- 特徴:場所が横須賀になりますが、とても珍しい演目なので載せました。能とオペラの2本立てという一見ありえない組み合わせですが、実は元が同じ。ブリテンが日本で能の隅田川を見て、それをオペラ化したのがカーリュー・リバーです。ストーリーもほぼ同じ。違うのはオペラには最後に救いがあるところかなと。日本人でもなかなか見ない能をイギリス人のブリテンが見て感激したのも不思議ですが、原作とオペラの両方を一度に見られるなんてめったに無いチャンス。ブリテンは初心者には少し聞きにくいかもしれませんが、オペラ好きならぜひ見てみたい公演。
- カーリュー・リヴァーのみどころはこちら
- 横須賀芸術劇場公式ホームページはこちら
フィガロの結婚
- 2020年10月30日、11月1日
- 場所:東京芸術劇場
- 主催:芸術劇場
- 特徴:2015年にも公演したオペラの再演。私は前回を見ていませんが、日本語上演らしいです。管弦楽もちゃんとあるので、音楽はおそらく普通にフィガロの結婚なのかなと。モーツァルトのオペラの舞台設定を日本にするという演出が斬新なのでちょっと興味深いところ。演出は野田秀樹さん。指揮は井上道義さんです。
- 芸術劇場フィガロの結婚の公式ページはこちら
リナルド(ヘンデル)
- 2020年11月3日
- 場所:東京オペラシティコンサートホール
- 主催:ジャパンアーツ
- 特徴:オペラパレスではなくオペラシティコンサートホールでの上演ということからもわかるように、おそらくオーケストラが舞台に乗った状態のセミステージ公演。一瞬またリナルド?と思ってしまったのは昨年も同じ時期に北とぴあでリナルドを見たからでした。でもアリア「私を泣かせてください」はあまりに有名。今回は森麻季さんが歌います。このオペラはカウンターテナーがたくさん登場するのでそれを聞きたいのと、魔女役のアルミーダも重要な役なので注目したいところ。こちらは神奈川県立音楽堂でもあります。
- リナルドの見どころとあらすじはこちら
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ランメルモールのルチア(ドニゼッティ)
- 2020年11月14日、15日
- 場所:日生劇場
- 主催:日生劇場
- 特徴:題名の通り、このオペラはルチアがやはり最大の注目。見せ場の狂乱のシーンは毎度かわいそうで見入ってしまいます。今回のルチアは高橋維さんと森谷真里さんのダブルキャスト。日生劇場は古いけど奥行きがあまり無く、どこに座ってもよく見えるので結構好きな劇場。ルチアのようなオペラにはちょうど良いかも。個人的にはルチアの死にそうなか細い高音も楽しみ。
- ランメルモールのルチアのみどころとあらすじはこちら
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アルマゲドンの夢(藤倉大)
- 2020年11月15日〜23日
- 場所:新国立劇場オペラパレス
- 主催:新国立劇場
- 特徴:藤倉大さん作曲の新制作オペラ。世界初演ということですね。藤倉大さんという方を私は知らないのですが、原作はハーバード・ジョージ・ウェルズの「世界最終戦争の夢」とのこと。ついにSFがオペラになるわけです。昨年2019年の日本作のオペラ「紫苑物語」が思ったより重いオペラで日本はこういうオペラを作るのか!?という意外性を強く感じました。なので今回の日本発の新作も興味津々というところ。紫苑物語は日本語でしたが今回は英語上演。SFということでどんな演出になるのかも興味があります。
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メリー・ウィドウ(フランツ・レハール)
- 2020年11月26日〜29日
- 場所:日生劇場
- 主催:二期会
- 特徴:二期会は日生劇場で毎年オペレッタを取り上げているイメージで今年はレハールの「メリー・ウィドウ」。メロディアスは旋律とわかりやすい恋のかけひきのストーリーは誰が見ても楽しめるオペレッタ。もし見たことがなければ「こうもり」と並んで、一度は見ておきたい作品。今回指揮者は沖澤のどかさん。この方は緊急事態宣言後、二期会が久々にようやく開催したガラコンサートでも指揮をされていましたがかなかなかの盛り上がりでした。メリー・ウィドウでも期待したいところです。
- メリー・ウィドウのあらすじと楽しみ方はこちら
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こうもり(ヨハン・シュトラウス)
- 2020年11月29日〜12月6日
- 場所:新国立劇場
- 主催:新国立劇場
- 特徴:最も有名なオペレッタと言っていいんじゃないかと思うのがこの「こうもり」。ウィーンの作曲家ヨハン・シュトラウスの作曲。個人的にも好きな作品なので年に一度は見たいほど。ストーリーもわかりやすいし、また音楽もワルツありチャールダーシュありと飽きない。ロザリンデトアデーレの歌と演技、アイゼンシュタインとフロッシュは特に演技、それにエッジの効いたオルロフスキーがどんな風に演じられるのかなど毎度興味がつきないオペレッタ。
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ジュリエッタとロメオ(ニコラ・ヴァカイ)
- 2020年12月4日、6日
- 場所:テアトロ・ジーリオ・ショウワ
- 主催:藤原歌劇団
- 特徴:イタリアの作曲家ニコラ・ヴァッカイは1790年の生まれ。題名を聞くとシェークスピアが浮かびますが、こちらの原作はルイージ・ダ・ポルトのジュリエッタ物語が元。このオペラはみたことがなく、とても珍しい演目なのでぜひ行きたいところ。
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サムソンとデリラ(サンサーンス)
- 2021年1月5日、6日
- 場所:オーチャードホール
- 主催:二期会
- 特徴:こちらは本来なら2020年4月に上演される予定だったオペラが延期されたもの。基本的には当初の予定と同じだと思うのでおそらくセミステージ形式で演技と簡単なセットもあるかもしれないというところ。サムソンとデリラはオラトリオのようなオペラであまり上演回数が多くないので、オペラファンは必見。サンサーンスが作ったオペラの中で唯一残ったのがこのオペラです。メゾの聴かせどころが満載で特に有名なのは第二幕の「あなたの声に私の心が開く」というアリア。きっと心に染み入るはず。当初指揮は準・メルクルでしたが、延期の影響で変更になるようです。キャストについては基本変わりませんが当初の1日目と2日目が逆転します、そのためチケットも4/25→1/6、4/26→1/5となるので持っている人は要注意。
- サムソンとデリラの見どころとあらすじはこちら
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フィガロの結婚(モーツァルト)
- 2021年1月8日、9日
- 場所:テアトロ・ジーリオ・ショウワ
- 主催:藤原歌劇団
- 特徴:今年の藤原歌劇団はテアトロ・ジーリオでの公演が多いのかなと言う印象。フィガロの結婚はモーツァルトの人気演目。伯爵役の須藤真吾さんはパリアッチで圧巻の歌唱を聞いて以来名前をすぐに覚えた人。今回は井出荘志朗さんとダブルキャスト。また伯爵夫人の西本真子さんもナヴァラの女がとても印象的で今も記憶に残る演技と歌唱だった人です。今回はガラッと違う役で楽しみ。ダブルキャストのもう一人の迫田 美帆さんもヘンデルで見た落ち着いたメゾの声だったのが記憶に新しいところ。もう一度見たい人もいるし新たな人の声に出会うのも楽しみの一つ。ダブルキャストはいつもどちらに行くか迷います。
- フィガロの結婚のあらすじと見どころはこちら(実は堕落した貴族の風刺?)
- 藤原歌劇団フィガロの結婚公式ページはこちら
トスカ(プッチーニ)
- 2021年1月23日〜2月3日
- 場所:新国立劇場
- 主催:新国立劇場
- 特徴:新国立劇場の4つ目の公演がこのトスカ。作曲はイタリアのプッチーニ。やっぱりプッチーニとヴェルディは最低1つは入れないとねというところかなと。「トスカ」はプッチーニの中でもラ・ボエーム、トゥーランドットと並んで人気の高い作品。第一幕最後のテ・デウム(聖歌の一つ、冒頭の歌詞がテ・デウムで始まる)がどんな風な演出の歌か、トスカの「愛に生き恋に生き」のアリア、カヴァラドッシの「星は光りぬ」のアリアはじっくりと楽しみたいところ。
- トスカのあらすじと見どころはこちら(主役が3人とも死んでしまうオペラ)
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ラ・ボエーム(プッチーニ)
- 2021年1月30日、31日
- 場所:東京文化会館
- 主催:藤原歌劇団
- 特徴:プッチーニのこのオペラは世界中でとても人気がある作品。甘く切ない若者たちのストーリーは、いつの時代も世代を問わず受け入れられ安いのかも。どんなミミとロドルフォなのか、また当時のパリの雰囲気をどうやって表わすのか、演出も見どころ。
- ラ・ボエームの見どころとあらすじはこちら
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フィガロの結婚(モーツァルト)
- 2021年2月7日〜14日
- 場所:新国立劇場
- 主催:新国立劇場
- 特徴:新国立劇場のプログラムにはヴェルディ、プッチーニと並んで、必ずモーツァルトも入るようです。あとワーグナーも。今年はモーツァルトの中でもとりわけ有名なフィガロの結婚。やっぱり人気がありますし外せない演目というところかも。オペラ好きのマダムが見るイメージ(勝手なイメージ)です。いつもロッシーニのセビリアの理髪師と一瞬ごっちゃになってどっちだっけと思うのは私だけ?。両方ともフィガロが出てくるんですよね。今回はバルトロに妻屋秀和さん、ケルビーノは脇園彩さん、それにスザンナは白木あいさんが日本人としては登場。オペラにあまり馴染みがない人や、友達を誘うにはおすすめ。個人的にはケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」がやはり聞きたい。
- フィガロの結婚あらすじと見どころはこちら
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タンホイザー(ワーグナー)
- 2021年2月17日〜21日
- 場所:東京文化会館
- 主催:二期会
- 特徴:二期会によるワーグナーのタンホイザー。毎年二期会はワーグナーを一つは入れているような気がしますが、来年の2月はタンホイザー。全員日本人の出演。タンホイザーを歌うのは片寄純也さんと芹澤佳通さん。このお二人の声はまだきいたことがないのですが、新型コロナで今回思ったのはぜひ日本の歌手の皆さまに今まで以上に期待したいなと。新制作のようなので、どんな演出なのかも楽しみです。
- タンホイザーのあらすじと見どころはこちら
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キジムナー時を翔ける(中村透)
- 2021年2月20日、21日
- 場所:新宿文化会館
- 主催:藤原歌劇団
- 特徴:作曲の中村透さんは1946年生まれで2019年亡くなっています。日本のオペラって意外にたくさんあるんですよね。キムジナーというのは沖縄に伝わる妖怪(精霊)。座敷童のようなイメージの妖怪です。日本語上演で2幕と短めだし、妖怪というのが興味を引くところ。たまには日本のオペラに触れてみようかという人にも良いのではないかと思います。
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ワルキューレ(ワーグナー)
- 2021年3月11日〜23日
- 場所:新国立劇場
- 主催:新国立劇場
- 特徴:今年のワーグナーはワルキューレになったようです。ワーグナーの中では最も人気がある作品かと。ワルキューレの騎行の音楽はおそらくオペラ好きでなくての聞いたことがある人が多いはず。ストーリーも兄弟愛、親子愛がありで個人的にはゾクゾクする快感のオペラ。ただしオペラ初めての人は長いので覚悟が必要かも。フリッカ役に同役でバイロイトに出演した藤村実穂子さんが登場するのも楽しみなところ。
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夜鳴きうぐいす(ストラヴィンスキー)、イオランタ(チャイコフスキー)
- 2021年4月4日〜11日
- 場所:新国立劇場
- 主催:新国立劇場
- 特徴:今期の新国立劇場の演目の中で個人的に最も注目したいオペラが一つ目の「夏の夜の夢」と並んでこの「夜鳴きうぐいすとイオランタ」の公演。ストラヴィンスキーもチャイコフスキーもロシアの作曲家で、どちらもほとんど上演されたことがないオペラなのでオペラ好きなら絶対に見たい演目。ロシアもののみで短いオペラの2つセットを組めるのねというのも初めて知りました。
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ルチア(ドニゼッティ)
- 2021年4月18日〜25日
- 場所:新国立劇場
- 主催:新国立劇場
- 特徴:題名ですが、「ルチア」ではなく「ランメルモールのルチア」で覚えていたので別の演目?と一瞬思ったけど同じものでした。どちらも言うんですね。ドニゼッティはとてもたくさんのオペラをつくりました。とりわけルチアは狂乱の場が有名ですが、当時狂乱シーンはちょっとしたブームだったらしいです。確かに引き込まれて見てしまいます。そしてフルートとの掛け合いはいつ聞いても美しい。ドニゼッティの優美な旋律とかわいそうなルチアの演技とアリアに注目したい。
- ルチアのあらすじとみどころはこちら
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魅惑の美女はデスゴッデス!&ジャンニ・スキッキ
- 2021年4月24日、25日
- 場所:テアトロ・ジーリオ・ショウワ
- 主催:日本オペラ協会&藤原歌劇団
- 特徴:短いオペラの2本立てです。日本のオペラとプッチーニの三部作のうちの一つ「ジャンニ・スキッキ」を組み合わせたもの。個人的には池辺晋一郎さん作曲の「魅惑の美女はデスゴッデス!」をとても見てみたい。初演は1977年なので意外に前で、池辺さんが34歳の初演。落語「死神」が元になっている喜劇仕立てとのこと。日本のオペラもいいかも!と個人的にははまりはじめているのでぜひ見たいですね。またジャンニ・スキッキはどんな演出か、ラウレッタのアリア「私のお父さん」などを楽しみたいです。
ドン・カルロ(ヴェルディ)
- 2021年5月20日〜29日
- 場所:新国立劇場
- 主催:新国立劇場
- 特徴:今期の新国立劇場のプログラムはヴェルディの中からドン・カルロを選んだようです。ドン・カルロというオペラはいろんな版があるオペラで、もともとはヴェルディがパリオペラ座のために作っので、グランドオペラの色彩がたっぷり。元はフランス語で5幕ですが、イタリア語で5幕、4幕などいろいろあり。今回はイタリア語で4幕。個人的にも好きな作品なので楽しみ。
- ドン・カルロのあらすじと見どころはこちら
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セルセ(ヘンデル)
- 2021年5月22日、23日
- 場所:めぐろパーシモンホール
- 主催:二期会
- 特徴:ヘンデルのオペラ「セルセ」はなんといっても「オンブラ・マイ・フ」のアリアが有名。2020年9月の時点ではまだ詳細は決まっていないようですが、カストラートやカウンターテナーがほぼ担っていたこのオペラをどんな配役で上演するのかがまず気になるところ。オンブラ・マイ・フは実はヘンデルの作ではないと言われていますがいずれにしても美しいこの曲をぜひオペラの中できいてみたい。
- セルセの見どころと解説
ラ・ボエーム(プッチーニ)
- 2021年6月12日、13日
- 場所・主催:日生劇場
- 特徴:日生劇場主催のオペラの印象はわかりやすいオペラという感じ。このラ・ボエームは日本語上演で日本語の字幕もつけてくれるようです。(確かに日本語で歌ってもオペラってわかりにくいです。)ラ・ボエームの魅力の一つはアリアの美しいセリフだと思うので、どんな日本語になるのかそれも楽しみの一つです。
蝶々夫人(プッチーニ)
- 2021年6月25、26、27日
- 場所:日生劇場
- 主催:藤原歌劇団、日生劇場
- 特徴:藤原歌劇団ってこの時期日生劇場でオペラをやっていたかな?という印象なので珍しいことなのかも。蝶々夫人は日本が舞台なので比較的オペラを知らない人でも名前だけは知っているオペラだと思いますが、蝶々夫人役はとても大変な役だと思うので、タイトルロールを誰が歌うのかは注目で楽しみ。
カルメン(ビゼー)
- 2021年7月3日〜19日
- 場所:新国立劇場
- 主催:新国立劇場
- 特徴:新国立劇場のシーズンラストを飾るのはビゼーのオペラカルメン。世界中で最も人気のあるオペラ。一瞬またカルメンかあ、と思ってしまったけど、注目は新制作っていうこと。最近新国立劇場の演出のきめ細やかさと大胆さって結構すごいんじゃない?と思っているので、ぜひ行きたい。あとカルメンは最初から最後までとにかく音楽がいい。そして見るたびに新しい発見があります。カルメンっていうオペラはカルメン役は比較的似たようなキャラになる気がしますが、ホセ役の方は演じる人によって違いがあって、すがるタイプ、ねっとりタイプ、ひたすら情熱タイプなどいろいろな気がしてます。だから今回のホセにも注目したい。
- カルメンのあらすじとみどころはこちら
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ファルスタッフ(ヴェルディ)
- 2021年7月16日〜19日
- 場所:東京文化会館
- 主催:二期会
- 特徴:ファルスタッフは悲劇的な話が多いヴェルディが唯一書いた喜劇。喜劇とはいえ、そこはヴェルディなので、とても重厚な音楽。そしてヴェルディの最後の作品でもあります。二期会のファルスタッフは、誰かどんな風に演じるのか楽しみなところ。まじめ系か結構ふざけた感じか、とか。あとはやはり最後のフーガも楽しみ。
- ファルスタッフあらすじと見どころ
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ニュルンベルクのマイスタージンガー
- 2021年8月4日、7日
- 場所:東京文化会館
- 主催:東京文化会館
- 特徴:昨年前の春祭が夏祭になったのかも。ワーグナーの中で唯一悲劇ではないオペラ。時間はとても長いけど、おそらくワグネリアン始めファンも多いのではないかと。新型コロナ以来出演者は日本人のみなのか海外の歌手が入っているのかが気になるようになりました。この公演は両方はいっているようです。チケットの値段もそれなりに高額(S席29700円)なのでなかなか豪華な舞台かなと期待。指揮は大野和士さんです。
ルル(ベルク)
- 2021年8月28日、29日、31日
- 場所:新宿文化センター
- 主催:二期会
- 特徴:本当なら2020年7月に東京文化会館で上演予定だったオペラ。新型コロナウィルスの影響で約1年のびてしまいました。それでも無くならなくてよかったとつくづく思うオペラ。何しろなかなか上演されないので、絶対に見ておきたい。とはいえオペラ初めての人にはちょっとききにくいかも。ヴェルディなどの感動のストーリーとは程遠く退廃的とも言える内容ですが、男性に人気らしいので男性は必見かも。
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